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「東京奇譚集」

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)
(2007/11)
村上 春樹

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読むのは2回目。一度目はハードカバーで市立図書館で借りて読んだ。

文庫版が出てから、買うか否かずっと迷ってたんだけど、学校の図書館に入ったので、さっそく借りる。
でも今回読んで、やっぱり購入しようと決意。村上春樹さんの短編集の中でも3番目くらいに好きかも。

たしかに「レキシントンの幽霊」に近いとこありますね。私は「神の子どもたちはみな踊る」にも通じるものがあるかなと思ったけど。喪失感と再起、という意味で。
まあ、他の作品にも言えることなんですが。

今回はめずらしく一つずつ感想。


「偶然の旅人」

村上春樹さんの語りから入る。
村上さん自身が体験した不思議な偶然と、人から聞いた不思議な話。

この方、こういう形式で始まる話、けっこうありますよね。
よっぽど不思議な体験をしてるんでしょうね。そういう体質なんでしょうか。


小さな偶然が重なって起こす奇跡のような話、というとなんか大げさかな。


一度目に読んだ後も、ずっとこの最初の話「偶然の旅人」だけは印象に残っていました。

「かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ」という言葉があって、何かにつけてふと思い出したりしてました。


変だけど、非常に教訓的なお話だと感じました。
村上さんは何かのエッセイで「僕の話を読んで教訓を得てもらえたら嬉しい」とか言ってたから、あながち失礼ではないでしょう。


人は嫌でも、他人に自分のことを理解してもらおうと努めなければならない。
人に自分の性癖やら悩みやらを説明するのはつらいことだし、ほんとは説明なんかしなくても、わかってもらいたい、親しい人ならなおさら。
どうしても言葉は必要だし、自らさらけ出そうとしなければ、理解は得られない。

というのがこの話を読んで得た教訓。

この人がこういうテーマについて書くとき、本当に悲しくて、いつも泣きそうになる。



「ハナレイ・ベイ」

この話はあんまり好きじゃなかったんだけど、読み返したら何かすごく伝わってきて、少し泣いてしまった。自分でもすごく意外だった。

現地の警察官が、ちょい役だと思ってたら、すごい格好良いこと言ってて驚きました。
「大儀はどうであれ、戦争における死は、それぞれの側にある怒りや憎しみによってもたらされたものです。でも自然はそうではない」
なるほど。しかしだからこそ向けようのない悲しみが残るわけですが。


人間って自分のことを理解しているようで、実はできてないのかもしれませんね。説明できない衝動というのがどこかにある。息子を愛していない、と自分では思っていても、毎年ハナレイ・ベイに来る女性のように。

最後に女性が男の子に言ったひとこと。

「女の子とうまくやる方法は三つしかない。ひとつ、相手の話を黙って聞いてやること。ふたつ、着ている服をほめること。三つ、できるだけおいしいものを食べさせること」

こういうの、とっても参考になりますよね。
といっても女の私じゃ参考の仕様もないんだけど…。


「どこであれそれが見つかりそうな場所で」

やたらとパンケーキが食べたくなる話。
村上さんも、これを読んだ人がパンケーキが食べたくなったら、しめた、と思うんじゃないかな。
この話は主人公のいきさつが書かれてないので、感情移入もなく、悲しくもならない。
階段での女の子との会話と、主人公の最後の皮肉的なつぶやきが好きかな。


「日々移動する腎臓のかたちをした石」

この話の主人公、「神の子ども〜」の「蜂蜜パイ」に出てくる淳平くんじゃないですか!
前読んだとき気がつかなかった!
いや、ひょっとしたらその時はまだ「神の子ども〜」は読んでなかったのかもしれませんね。
蜂蜜パイの話、けっこう好きでした。「くまのまさきち」の話がさ、よかったよね。「かえるくん、東京を救う」の方が好きだけど。

この話も、父の「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は三人しかいない」という印象的な言葉で始まります。

しかし蜂蜜パイでは「一人目の女性」と…。この話はそれより前、なんですかね。
淳平くん、蜂蜜パイの時は暗い男だなって印象だったけど、けっこうユーモアのある人だったんですね。そこそこモテるみたいだし。

キリエの正体はなんかピンとこない感じ。
ふたりの結末より、「腎臓のかたちをした石」の話の方が魅力的で気になった。


「品川猿」

たしか品川猿も他の作品で出てきたような…。大猿の呪いだっけ。

しかし、主人公の女性、猿にあんなひどいこと言われたのに、やけにあっさりしてましたね。
てっきり猿をひどく責めると思ったのに…。

レキシントンの幽霊に出てくる緑の化け物の…あの奥さんと印象が近かったからそう感じたのかな。




最初の二話がとくに好き。
でも印象的な言葉の多い作品でした。

「人類は衰退しました」

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
(2007/05/24)
田中 ロミオ

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これはもう表紙買い。

だってかわいいでしょう、女の子が。
パスタみたいな髪してるけど。

私、ライノベのイラストってすごいツボなんですよねー。

あとは題名のインパクトかな。


で、私は知らなかったんですが。
ちょっと調べたら「あの」田中ロミオ氏が書いてるということで、著者は有名な人らしいですね、ある方面で。

本人初のノベルらしいですが、上手でしたよ。センスあるなーと感じました。
まず世界観が面白いし。
あんまりクールな語り口だったので、最初一人称男の人かと思った。


主人公の女の子のキャラがなんか面白い。
なかなか頭の良い子で、そのほんわかした外見をたてに、うまーく怠けている。
肉体労働はしたくないけど、適度に頭を使いたい派。
…このへんちょっと親近感が。

萌え色は強くなく、なんか女の子にも受けそうな話。
妖精さんかわいいし、お菓子とかいっぱいでてくるし。

かと思いきや、なかなか鋭い文化人類学とかの見解がちりばめられていて、大人が読んでも「ほほう」と思うのでは。


つぎで助手が出てくるので、たぶん次も買います。

めも

しばらくサボってたうちに読んだ本。
メモっす、あとでちゃんと書きます…。

「聖☆おにいさん」
「BLOOD ALONE」
「GUN」
「ヘルシング」DVD
「はてしない物語」上
「螺子とランタン」
「BLOOD+」アニメ
「青い花」
「殺し屋さん」
「卵のふわふわ」
「いちごタルト」
「日出る国の工場」
「幻影博覧会」
「天狗神」
「チョウになる日」
「宮沢賢治関係」

「BLOOD ALONE」1、2、3巻

BLOOD ALONE 1 (1)BLOOD ALONE 1 (1)
(2005/02)
高野 真之

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ずーっと気になってて、ついに購入。
4巻が書店になくて、3巻までにした。


「作家クロエと吸血鬼の少女のラブストーリー」という帯にひかれて、でも買うに踏み切るのに半年近くかかった(バカ)

だってさ、私の好みど真ん中なんだもの、そういうの。年の差萌えです。
でも全く知らない作品だし。


事情を抱えた二人が、寄り添うように生きていくって話が好きなんです。
男と女じゃなくてもいいんだけどね。子どもとおじいさんとか。

ふたり、という数字が単純に好きです。
お互い気を遣いつつ、でもどうしようもなく依存してしまう微妙な関係。
ひとりよりふたりの方がいいよね、って思えるお話ですね。

クロエもいかにも私好みの優男で。
「誠実が服来て歩いてる」ような男が好きです。(「誠実な男なんてつまらん!」とも思うんだけど)
外見がよつばとのとうちゃんにしか見えないが。
クロエの書くお話がどんなのか知りたい。


探偵家業だったり、吸血鬼とのバトルもあるけど。
メインはやっぱ二人の生活なわけで。

そこで1巻から少し。

……

紅茶にはたっぷりのミルク お砂糖はふたつ―
ホントはもっと甘い方が好きだけど 3つはちょっと子供っぽいわね(大人ですから)

と、ミサキがせっかくひとつ控えたのに、クロエが勝手にもうひとつ砂糖を入れてしまう
そして、一言

「甘過ぎるくらいが丁度いいよ 人生と同じで」

……

いいなー。

プールでの海を見に行く約束や、夜桜のシーンが印象的。
制約があるからこそ、いつか自由に行ける日を夢みてしまう。

買ったけどまだ読んでない本

…なんか、アニメのレビュー増えてきましたね。読書日記なのに。
基本オタクなので、すいません。

今回のつぶやき。
自覚的な本好きになるとしばしば起こる現象。
無自覚なときはね、あるものだけ読んでればいいんだけどね。
自覚的になると、常に読む本が無いといられないっていうか。本探すのが習慣になっちゃう。
そのくせ読まないから本がたまる。

「源氏物語1〜8」
「シュナの旅」
「図書館戦争」革命と内乱も
「夜は短し恋せよ乙女」
「狼と香辛料1」
「ショートソング」
「精霊探偵」
「さよなら妖精」
「ごたごた気流」
「宇宙の声」
「機械仕掛けの蛇奇使い」
「ぼくらは虚空に夜を視る」シリーズ


読みかけてそのまま
「魍魎のハコ」(字が出ない)
「危ない夏のコーヒーカクテル」
「ダージリンは死を招く」
「涼宮ハルヒの溜息」

こんなにあるのか…。(ていうか本棚ひっかきまわせばもっとある)
姉に借りた「魔道物語」(ぷよぷよの小説)と「フォーチュンクエスト」もまだ読んでない…。

ちなみに今日、図書館でミヒャエル・エンデの「はてしない物語 上」と「鏡のなかの鏡」を借りてきた。(友達とエンデについて盛り上がったので)

早く読まなきゃなあ、と思いつつ、読まずにまた新たな本買っちゃうんだよな。

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